丹後ウルトラ2024応援旅その②

 ~猛暑の丹後~
 前回は丹後ウルトラがスタートし、オーシャン号に乗り込んだところまでお話しましたねぇ。それでは続きを記していきましょう。

 まず最初の応援地は16km地点のくみはまSANKAIKANです。到着するともうすでにトップランナーは通過しておりました。そして続々とやって来るランナー達。

 スタート時刻から逆算するとかなり速いペース。キロ5分と言ったところでしょうか。

 そしてオーシャン殿を待っていると、近くにいたお嬢様(オバチャン)3人組に声を掛けられる。どうもRUNNETで速報(10km毎の通過タイム)を確認したいのだが、その方法がよく分からないとのこと。紳士たるもの困っている淑女を助けない訳にはいきますまい。
 という訳で世間話を交えながら教えている間にオーシャン殿が到着!
 キロ6分を切るペースで順調そうですが、やはり湿度が高くて汗が噴き出て堪らないとのこと。曇り空なのがまだ救いでしょうか。

 エイドの補給を終え、颯爽とオーシャン殿は去って行きました。
 そして私もお嬢様達とお別れ。お互い応援を頑張りましょう~!

 さてさて、オーシャン号に乗り込んで向かった先は小天橋の海水浴場。
 近くに駐車させてもらいまして、ランニングスタイルに着替えてコースを逆走。
 走りながらランナー達に声援を送ります。そうしながら進んでいると25km地点(?)のエイドに到着。そこから少しばかり進むとオーシャン殿の姿が。まだまだ元気といった感じですが、やはり暑さに苦しめられている模様。

 エイドに到着し補給を済ませます。
「この先に自販機ありますが、なんか飲みます? 買っておきまっせ」
 そう伝えるとオーシャン殿はコーラを所望。という訳で先回りして自販機へ向かいます。
 しかしこんなに早い段階からオーシャン殿がコーラを飲みたいというなんて、よほど暑いんでしょうなぁ。
 さて、自販機でコーラを購入し、オーシャン殿へ渡します。半分ほど飲んで、半分ほどは携帯しているソフトフラスクへ。
じゃ、行ってくるわ~」
 オーシャン殿を見送り、私もオーシャン号に乗り込んで先回りです。

 次に向かったのは30km地点の手前にあるエイド・海山園付近。さっきの自販機ポイントからはそこまで距離は離れていないので、オーシャン殿も即現れました。

 浴衣美女と写真を撮るほどの余裕はまだあるようです(笑)

 そして海山園のエイドでの補給を済ませ、走り去っていくオーシャン殿。
「とにかく暑い」
 そう仰っていましたが、本当にその通りでして、ただ立っているだけで汗が噴き出てくる程の暑さを感じていました。自分なら暑さにやられて30kmでリタイヤしそう……。そう感じる程、いや~な暑さでした。

 さてさて、こうやって立ち寄った応援ポイントを全て振り返っていたら、かなりの長文になりそうなので、ここからはダイジェストでお送りします。
 次に向かったのは浜詰駐車場。ここで関西のウルトラマラソン界隈では有名なランナー・黄色い人こと「ぴざお」さんと遭遇!! 今年も応援に回っているようで、去年も同じ場所に立ってランナーに声援を送っていましたねぇ。嬉しい再会でした。

 そして次は43.9km地点の浅茂川漁港エイドへ。こちらには八丁浜付近の駐車場に車を停め、コースを逆走して向かいました。エイドに到着するものの、オーシャン殿はまだ現れず。なのでエイドを越えて更に逆走すると、オーシャン殿の姿が見えました!

 日本海を背景に力強く走るオーシャン殿の姿の格好いいこと。

 そして漁港に到着し、エイドで補給。そこから車を停めている駐車場付近まで一緒に並走。ペースは落ちていましたが、この暑さを考えるとマイペースで進むのが正解です。

 その後は54km地点の弥栄地域公民館前で早めのランチ・助六寿司を食べながら応援。

 そして72km地点・碇高原牧場までの長い道のりの随所で応援させてもらいました。
 碇高原までは本当に長い道のりでして、しかも上り坂がほとんど。車で進むと楽ですが、この上り坂を人間の脚で進んでいくと考えるとゾッとしますね(笑)

 碇高原に到着。観光がてらに動物を愛でていました(笑)

 そうこうしている内にオーシャン殿が到着!
 碇高原のエイドは関門になっていまして、関門時刻は14時40分。
 オーシャン殿の到着が13時前だったので、時間的にはまだ余裕ありでしたね。でもここから万が一でも失速することになると完走が危ぶまれます。何が起こるか分からないのがマラソンというもの。応援者は無事な完走を祈るのみ……。

 第三関門を通過し、4.5km程の下り坂を進めばエイドに到着。そこより更に進むと自販機があるので、そこでオーシャン殿を待ちました。

 オーシャン殿と前後していたランナーが通過するものの、なかなかオーシャン殿が現れないので逆走。しばらく進むとオーシャン殿の姿が! 吐き気もあって徒歩を入れつつ進んでいるそうです。自販機で何か飲むか尋ねるとミルクティーを希望。固形物が苦しくなって来ているようなので、そういう時にカロリーもしっかり摂取できるミルクティーは良いかも。ミルクなので胃にも優しそうですしね。

 ミルクティーを補給したオーシャン殿を見送った後は最終関門までの随所で応援。

 たまに歩いているオーシャン殿を見て、丹後の過酷さを感じていました。しかし着実に進んで行くオーシャン殿。さすがです。
 そして最終関門の丹後庁舎前にある道の駅付近にて待機。
 暑いので道の駅でソフトクリームを購入。ペロペロしながらオーシャン殿を待ちます(笑)
 ちなみにここで黄色い人こと、ぴざおさんと再会。更に超久しぶりにラン友・のりさんとも再会です。いやぁ~、本当にご無沙汰しておりました!!
 そしてオーシャン殿も到着し、ぴざおさんに撮影してもらったスリーショット。

 三者三様、なぜかスペシウム光線スタイルの私。まぁ、ウルトラマラソンなのでウルトラマンがとっさに脳裏に浮かんだのでしょう。
 ここでぴざおさん、のりさんとお別れ。オーシャン殿と少し一緒に歩いて、道の駅にてお別れ。ゴールまで残り14km程で時間もまだ3時間半程の余裕あり!
 これはいけます!

 そしてここから94km地点のエイド・琴引浜鳴き砂文化館まで2ヵ所ほどの場所で応援し、それから文化館、そして96km地点の坂道で最後の応援。

後はもうゴールで待ってますわ!」
 そう言ってオーシャン殿が走っていく姿を見送りました。

 アミティ丹後に到着。ゴールからほんの200m手前くらいの所で待機。
 多くのランナーが帰ってきていましたが、もうこのゴール付近は本当に涙腺崩壊。
 とびきりの笑顔で戻って来るランナーもいれば、泣きながら「ありがとうございます」と言って帰って来るランナーも。表情を崩さず淡々とした様子で帰って来るランナーもいたり、並走しながら「やったよ、もうゴールや!」とお互いを激励しながら走る二人組のランナーもいたり。なんか各自のドラマを勝手に想像してしまい、思わず目頭が熱くなりましたよ。
 そんなランナー達を拍手で出迎える中、隣にいた初老の男性がふとつぶやく。
「みんな、ええ顔してゴールしてるわ。まぁ、俺はあかんかったけどな」
 し、渋い……。おそらくこの男性もレースで苦しんだんでしょうねぇ。ゴールするランナー達を称賛しつつも、少し悔しさを吐露する男性に哀愁を感じざるを得ませんでした。

 それはさておき、ついにオーシャン殿も帰ってきました。

 全力を出し切った様子が垣間見れる程、ゆっくりしたペースで戻ってきました。
 丹後でこんなに苦しんだオーシャン殿は初めて見たかもしれません。
 しかし着実に前進しての帰還はさすが。
 最後は笑顔でゴール!!

 かなり調子を崩されたようですが、それでも12時間台で完走されるのだから強い!

 お見事でした。

 こうして今年の丹後も閉幕となった訳でして、これにてオーシャン殿は9回目の100km完走。後1回の完走でTI-TAN(タイタン)の称号を得ることができます。
(※TI-TANとは、丹後で100kmを10回完走した者のみに与えられる称号です)
 これはもう来年も要チェックですわ!

 以上、2024年の丹後ウルトラの応援備忘録でした。
 いかがだったでしょうか。昨今の異常気象により、かなり暑い丹後となった今年の丹後。かなり厳しい大会となりましたが、その過酷さを乗り越えてこそ、辿り着ける境地もあり、応援という立場ではありましたが、来週の村岡に向けての心構えを備えることが出来たと思います。がんばりまっせ~!!

 ではまた次回の投稿でお会いしましょう。

コメント

  1. 丹後の応援お疲れ様でした!相変わらず丹後は厳しいウルトラマラソンのようですね。そんな中を不調ながらも進み続けられたオーシャン殿の走りはさすがです。こうしてブログでイメージしていると挑戦をしたくなりますが実際にエントリーをしてしまうと確実に後悔することを知っているので今後も丹後はみなさんの走りを応援する側にいたいと心から思いました笑
    話しは変わって、久し振りにパルさんの顔を拝見しましたがいぶし銀の渋さが出てきた感じですね笑

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    返信
    1. KATSUさん、ご無沙汰しております!
      いや〜、丹後は年々熱帯化して厳しさを増しているような気がします。応援しているだけで熱中症気味になる中、コツコツと走り続けるオーシャン殿始め、ランナー達の姿には胸を打たれました。
      そして自分も挑戦したいような気もするのですが、冷静になると丹後の黒星を重ねることが予想できますので、自分も応援に専念したいと思います(笑)

      あ、久々に自分の顔が写った画像をアップしましたが、いぶし銀というより単なる疲れ切ったオッサンです(笑)

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