第27回 村岡ダブルフルに出場・その②

　前回の投稿から日が経ってしまいました。
　早いところ書かないと記憶が薄れていきますね。
　という訳でさっさと書きましょう！

　～心強い援軍の登場～
　宿を出て、いっちーさんの運転する車で会場へ。到着は午前４時過ぎで、スタートが午前５時なので既に会場はランナーで賑わっていました。

　着替えはもう宿で済ましているので、荷物を預けに体育館へ向かいます。
　すると向かっている途中、ふと横を見ると「ひでやん」さんがいるではありませんか！
　ひでやんさんとは村岡がきっかけで知り合ったラン友さん。ひでやんさんは村岡の100kmにエントリー。100kmは過去数回挑戦しているものの、村岡の難コースに跳ね返されています。しかし去年、今年と奥熊野いだ天ウルトラの100kmを好タイムで完走されているので、今年は期待大ですね。

　さて、荷物を預けて後はスタートラインに立つだけですが、ここで便意を催し仮設トイレへ並びます。結構列が出来ていまして、午前５時まで残り20分程度。間に合うのか？
　するとスタッフの方が「校舎(会場の村岡小学校)のトイレも使えますよ～」と仰るではあ～りませんか！　これは行くしかない。
　という訳で列を抜けて校舎のトイレへ。まぁ、結局ここも並んでいたんですが……。
　なんとか用を済ませ、スタート時刻まで残り５分程度。あぶねえ、あぶねえ。
　スタートラインへ向かうと……

　げええええーーーー！！　KATSUさんにシュピさんやないですか！！！
　いやぁ、びっくり。参加者名簿を確認したらKATSUさんの名前が無かったので、今年はお会いできないか……と思っていたら、まさかの応援としての登場ですよ。シュピさんも去年に引き続き、高級カメラを引っさげての登場。ありがとうございます！
　お二人の登場のおかげでテンション爆上がりです。
　これはもう完走は間違いないですわ！
　…………まぁ、完走できなかったんですけどね(涙)

　さて、スタートラインに立ちます。
　トイレへ行っていたおかげで結構後ろの方に並びます。ほぼ最後尾でしょうか。
　しかしそれが良い。前の方に並ぶと周りに乗せられてスピード出しちゃいますからねぇ～。ここはマイペースで行くためにも、スピードを自然と抑えられる後方からのスタートがベストです。
　さぁ、カウントダウンが始まり、いよいよスタート！
　後方なのでノロノロと進んでいきます。
　まずは村岡商店街をぐるりと一周走ります。この時間帯のスタートだと軒先に提灯がぶら下げられており、すごい幻想的な雰囲気を楽しめます。

　そして早朝にも関わらず、玄関前で応援してくれている地元の方々の声援が嬉しいですねぇ～。地元の方々に「おはようございます」と挨拶しつつ商店街を走りぬけ、再びスタート地点に戻って来ました。ここでKATSUさんとシュピさんに再会。競歩スタイルで二人の前を通過するというパフォーマンスを見せて、二人の声援に応えます(笑)

　さぁ、２度目のスタート地点を通過すると、緩やかな上りが続きます。
　後方からキロ６分半～７分ぐらいのペースなのでかなり楽な気分でしたが、妙に汗をかいてしまう。いや、本当にスタートして１km地点で滝汗状態！　ペースはゆっくりなので、湿度が高いせいだろうと思っていましたが、意外に体調が悪かったのかもしれません。

　さて、緩やかな上りをどんどん走ります。汗は変わらず流れ続けますが、呼吸は大丈夫だし、懸念していた坐骨神経痛も問題なし。結構快適に走ることが出来ています。

　次第に夜が明けて辺りも明るくなってきましたが、曇り空なので眺望が少し残念。しかし雲っているおかげで気温もそこまで上がらず涼しい感じです。

　そして進んでいくと、スタート前のトイレで別れたいっちーさんと再会！

　いっちーさんもトイレに並んでいましたが、どうも仮設トイレの方がすぐに入れたそうです。まさに急がば回れでしたね。
　ここからしばらくいっちーさんと並走。お喋りを楽しみながら、上り坂では戦略的歩行で進んでいきます。

　但馬高原植物園近くのエイドに到着し、名物のピッツァを頂きます！
　焼き立てで美味い！　
　美味しくピッツァを頂いた後は少し歩きます。64kmとは言え、やはり吐き気は警戒しなければ。食べた後は少し歩いて胃腸に負担をかけないという作戦です。まぁ、無意味であることが後半わかるのですが……。
　いくつものアップダウンを繰り返し、17.2km地点のエイド・高坂地区に到着です。
　地元のべっぴんさん達の声援がうれしいですね～。

　ここまでいっちーさんとほぼ一緒に進んで来ていましたが、ここでいっちーさんがトイレ休憩へ。という訳で先行して進んでいきます。

　急坂が続きます。そして途中で私設エイドで貝のお守りが配布されていたので、こちらを受け取り、ウエストポーチに入れます。この貝のお守り、地元のおばあちゃんが手作りされ、ランナー達の完走を祈って配って下さっているのです。ありがたい話です。しかしこのお守り配布は今年で最後らしいです。息子さん曰く「母も高齢で今年で最後にしようかと思ってます」とのこと。寂しい気持もありますが、今までありがとうございましたと感謝させて頂きました。

　さてさて、上りが続いて21.5km地点のエイド・黒田石碑に到着。
　こちらのエイドでは巨峰が提供されていました。これがまた美味い！
　そして水分も補給して出発。ここからしばらく下り坂ですが、スピードを抑えて進んでいきます。いや、抑えていると言うよりスピードが出ません。何だか疲れている模様。やはりここ最近の練習の最長距離が12km程度だったのが祟ったでしょうか。ハーフで脚が売り切れた感じでした(涙)
　のろのろと走っていると、追いついて来たいっちーさんと合流。
　ここからお喋りしながら一緒に進んでいきます。

　そして26㎞地点の市原エイドに到着。水分を補給していたら、スタッフのおじさんに「パル彦さん、お久しぶり！」と声を掛けられる。
　おじさんの顔を見るものの誰だか分からない(笑)
「えっと……どこでお会いしましたっけ？」
　正直にそう尋ねると「いや、もうわしら知り合いだがな」としか答えず。そこで「ピン！」と思い出しました。このおじさん、去年もこんなことを言っていた！
　何を隠そう、このおじさんこそ「ゼッケンに書いてある名前を確認して知り合いのふりをする」というおじさんでした(笑)
　おじさんの冗談に乗って「いやぁ、久しぶりです！」と答えたら他のスタッフの方が笑っていました。いやぁ、これもまた良い思い出です。来年もまたからかわれそうです(笑)

　そして進むこと１km程で蘇武岳への上り口に到着。ここで再びKATSUさん、シュピさんからの声援を受けます。応援ありがとうございます！
　いやぁ、本当にテンション爆上がりですよ。またお二人のご尊顔を拝めるのは蘇武岳を登り切り、折り返して来てから。復路が楽しみになりましたねぇ～。
　……まぁ、下山は回収バスに乗ることになるんやけどな(苦笑)

　さて、28.5km地点の耀山エイドに到着。ここで固形物を入れておきたかったのですが、どうも少し気分が悪いような……。水分も補給するものの、なんだか喉のとおりが悪い。
（う～む、なんだか悪い予感がするのう……）
　そんなことを感じながらもいっちーさんと一緒に進んでいきます。

　途中、いっちーさんとの知り合いと記念撮影を楽しんだりしながら進んでいきます。
　さすがいっちーさんの知り合いだけあって明るい方でした。ちなみにウォーク＆ラン部門(26km)にエントリーされているとのことで、短い距離ながらもめっちゃ楽しそうでした。
　良いなぁ、自分も来年ウォークで出ようかな(笑)

　
　しばらく上り坂が続きます。緩やかな上りは走り、急な上りは歩いて進みます。
　そうこうしている内に32km地点のエイドに到着し、ここで梨を頂きました。
　香住梨ということで、地元の特産品ですね。これが抜群に美味い！！
　ちょっと気持ちが悪くなっていましたが、梨は問題なく食べることができました。
　あまりの美味さに三切れ頂いた程です(笑)
　ちなみにここで妙にハイテンションで「梨、めっちゃ美味しい！　売り切れるで～！」と何度もアピールしているランナーがいましたが、あまりに声がでかいので「ちょっとしつこいね」とぼやくブラックないっちーさんを見ることが出来ました(笑)
　さぁ、もうすぐ蘇武岳展望台エイドなのですが、その途中であまりにも疲労を感じたので、いっちーさんには先行してもらうことに。
「しばらく歩いて行きますわ～」
　どうもエネルギー切れのようです(苦笑)
　いやぁ、もう本当に駄目駄目でしたね。全然走れませんでした。

　とぼとぼ歩いて35.5km地点のエイド・蘇武道展望台に到着！
　ここで何か腹に入れておかないと、えらいことになりそうだ！
　そう思っているとカレーがあるではあ～りませんか！
　少量ですが頂きます。うん、冷たい……。すっかり冷えたカレーでしたが、やはりカレーはカレーですね。ちゃんと美味い。
　カレーと暖かいお茶を頂き、少しは元気になった模様。
　さぁ、エイドを出発です。
　しかし……ここからかなり厳しくなってきます。
　雨が降ったり止んだりを繰り返し気温は低下。加えてのろのろスピードで進んでいるので身体が冷えてきました。
(ちょっと調子が悪い……。いや、ちょっとどころじゃない)
　はい、吐き気がやってきました～。なんでやねん。

　いやぁ……、これじゃ去年の二の舞ですよ。でも去年は結構なスピードを出していたので潰れてしまったのですが、今年はのろのろペースですよ。たまに歩いたりしているんですよ。それで何で潰れるねん！
　ちょっと怒りを感じつつ、今回はこの辺で。
　次回はリタイヤまでの軌跡を記していこうと思います。
　ではまた！！！